インスリンが分泌されない1型糖尿病
血糖をコントロールするために必要なインスリンは、
すい臓のβ細胞が作り分泌するのですが、
この「β細胞が何らかの原因で破壊」され
「インスリンが分泌されなくなる」タイプの糖尿病を
「1型糖尿病」といいます。
このタイプは、インスリンが全く足りないので、
インスリンを補う治療が必須です。
以前は、インスリン依存型糖尿病と呼ばれていました。
日本では症例が少なく、糖尿病患者全体の1〜3%の割合です。
比較的若い人に発症することが多いのですが
どの年代でも発症する可能性は否定できません。
また、1型糖尿病は発症の仕方によって、
2つのタイプに分けることができます。
【自己免疫性】
カラダに備わっている免疫システムが
β細胞を異物を認識して、攻撃して破壊してしまうタイプです。
【突発性】
原因が特定できないタイプです。
突然重症の糖尿病が発症する「劇症1型糖尿病」も含まれます。
インスリンの働きが悪い2型糖尿病
日本で糖尿病といえば、2型糖尿病が90%の割合を占め、
40歳台からの発症が多く見られます。
そう、おなじみの糖尿病はコチラ。
日本人の糖尿病患者は、ほとんどがこのタイプに分類されるほど、
ポピュラーな糖尿病が2型糖尿病なんです。
以前は、インスリン否依存型糖尿病とも呼ばれていました。
「体質などの遺伝的な要素」も原因のひとつですが、
「食べ過ぎ」や「運動不足」「肥満」「ストレス」などの
「生活習慣病が発症に深く関係している」タイプです。
この2型糖尿病が特徴的で恐ろしいのは、
じわじわ、静かに糖尿病が進行していくところです。
少しづつインスリンの分泌が遅れ、
さらにはインスリンの分泌が悪くなって、
どんどん血糖値が下がりにくいカラダになってしまうのです。
すい臓の病気から発症する糖尿病
糖尿病の中でも、インスリンを分泌するすい臓自体に、
何らかの問題、原因があることで発症する糖尿病があります。
具体的には、インスリンを分泌する
β細胞の働きに関係のある遺伝子に異常がある場合や
インスリンを使って血糖のコントロールをする
肝臓や筋肉の遺伝子に何らかの傷害がある場合など、
このようなケースでも、糖尿病は発症します。
また、糖尿病以外に何か病気がある場合、
その病気が引き金になって、
糖尿病を発症するケースがあります。
これを「2次型糖尿病」といいます。
この原因となる病気に上げられるものが、
すい臓がんや、慢性すい炎、慢性肝炎、肝硬変などで、
すい臓や肝臓に関わるもの全般です。
他にも、皮膚の炎症を抑えるためのステロイド剤や
ダウン症候群などの遺伝子の異常からも
糖尿病を発症することがあります。
妊娠がきっかけで発症する糖尿病
妊娠時の検査の中で、血液検査は必ず行います。
そこで血糖を測定した時に、糖尿病と診断されることがあります。
この検査で、元々糖尿病があったけれども初めて診断された
もしくは、妊娠をきっかけに糖尿病を発症したなど
理由はそれぞれですが、
このようなケースは「糖尿病合併妊娠」と呼ばれます。
これは、妊娠すると子宮の中に作られる
「胎盤」が大きく関わってきます。
この胎盤で赤ちゃんが成長するために必要な
「インスリン拮抗ホルモン」が作られるのですが、
これはインスリンの分泌を抑える働きがあるため、
インスリンの動きが悪くなるのです。
通常は、分泌が悪くなった分は、
分泌量を増やすことで分泌量を調節するのですが、
分泌できる量が少ない場合、
血糖が下がらず、糖尿病になってしまうのです。